amiherのBLレビュー(/・ω・)/

心が震えたBL(ボーイズラブ)についての感想をつづります…

大変申し訳ないけれど、香水ってくさい(君香シャーレ : 感想)

amiherです。

今回だけ読んでくれている方も、これまでのも読んでいただいている方もありがとうございます<(_ _)>

 

題名にあります通り、わたくし、香水の匂いが本当にダメで、嗅ぐとタバコの匂いと同様に気分が悪くなってまいります。空腹の時とかさらにヤバイ…。まぁ香水だけに限ったことやないんやけど。

女性専用車両何回か乗ったけど、化粧品の匂いと頭に色々塗った匂い、柔軟剤、香水の匂いが入り交じって充満しとって地獄やった(´;ω;`)

 

だけれどアロマは大丈夫。アロマに興味を持った私は、少々お勉強をしてみました。

そこで知ったのです、香水には合成香料と天然香料があり、私は合成香料はもちろん、天然香料に分類される動物性香料が体に合っていなかったという事を(ちなみにアロマは植物から精製された油です)

 

動物性香料とかマジ最悪やからな、動物の生殖腺分泌物とかが入ってんやで!!

おぇ…そりゃ吐き気もするわけだわ…。お願いだから公共の場所でそんな気色悪い匂いばらまかんといてや。

紳士淑女の皆さま、普段使っている様々なもの、成分確認しておいた方がええで…。

今は何ともないやろうけど、そのうちかぶれたり、鼻が馬鹿になって量つけすぎるようになったりするで。

周りから不自然に避けられることも増えるわよ。気をつけなはれや!!

 

 

という事で今回はこちら!

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感想(1件)

まず、私は出だしから高階という青年に共感しました。

人が集まるとホント色んな匂いして「くっせぇ」と思うもん。そして飲み屋のお酒とか消毒液かなんか入れてない?ってほどアルコールの匂いがきつくて不味いんだよ…。

 

あ、高階とは大学の研究室にはいりたての3年生です。いわゆる人工的に作り出した合成香料がダメな人。

そんな彼はまだ大学に残っている有路という人物に、研究室のカギを渡すという「おつかい」を口実に新歓を抜け出します。

薄明りの中で、思い詰めた背中の真っ暗な先輩・有路に伝言を伝える、それが二人の出会いです。

培養中の落ち度に気付いてもらったお礼にと、研究室で醸造したお酒を一緒に飲んだりするわけなんですが、その際に高階は有路先輩のよいかおりに気付いてですねぇ……。

 

自分の殻に籠り研究に没頭していた有路が、ずけずけと物をいう匂いに異常に(変態的に)執着する高階にこじ開けられていく様が見どころです!!

あと○○フェチって、もう雰囲気からしてえっちぃけど、こちら…期待を裏切らぬ作品ですよ……。腐腐腐腐腐腐腐腐腐腐…。

 

パッと見タイトルの意味がよくわからんかったので、調べました。

「シャーレ」は辛うじて知ってました。理科とかで使ってた、あの平べったいガラスのフチのある丸いお皿。ヨウ素とか垂らして色の変化観察したりしたなぁ。微生物とかを培養するときとかに使うそうですね。

「君香」は読み方が「くんこう」らしいので、意味的には「薫香」でよいかおり。もしくは、くゆらせてよいかおりを立てるための香料みたいなんかな?

君=有路ってことですよね?有路が高階にとって、よいかおりを培養してくゆらせる存在つーことですか??はーーー!!?オシャレかよ!!!

 

まだ見てない方どうぞどうぞ!!マンガをお楽しみください!マジでいいから!!!

 

 

 

これより下は

「もう読んだぜ」「ネタバレとかいいからまずどうなるのか知りたい」

「どうでもいいから感想聞かせんかい!!」

という方のみご覧ください。

 

ただ、わたしの萌えを吐き出したいだけなので。

 

 

以下ネタバレ

(個人的な感想です)

 

全部語りだすと長くなりすぎるので、好きなところだけ挙げてきます!

 

 

 1.え?なに?こわつ!

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引用:君香シャーレ/鯛野ニッケ/KADOKAWA/あすかコミックスCL-DX


 

 読み始めは高階への一方的な親近感のみで発車したんですが、この追い詰められまくった感じの有路とかいう人大丈夫か?

…からのこの不穏な感じ。

ホラーとかじゃないんだけど、すげえヒヤっとした。

陰の具合とか、アングル、吹き出しの配置が程よく不穏で、一気に引き込まれたシーンでございました。

あとあと出てくる「温度、何度まで上げれば死ぬの?」ていうシーンもめっちゃ怖かった。狂気を感じた。…分かってくれる人いるかなぁ?

 

つか高階。君…よくただ横を通り過ぎただけなのに培養室の温度とか見てたな…。気の付き過ぎる男・高階と呼ばせていただこう。

しかしこやつ良い性格をしておるぞ…。とても失礼な質問を胡散臭ぇ笑顔でしてくるところといい、外した時に「あぁ残念」て普通に言うてくるところといいww

あとでもろもろの邪魔をしていた犯人を特定するために、先輩方に聞き込みしたり、推理したりしてて…君は探偵かね?w

そしてそういう時の君、嫌いじゃないんだよなぁ(つまり好き)

 

2.さぁ…ここから高階の変態性が上がっていくゾ

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引用:君香シャーレ/鯛野ニッケ/KADOKAWA/あすかコミックスCL-DX


 

 高階はここで、有路の天然もののお花の香りに気付いちゃうんですよねぇ。

有路はお外でお花いっぱい採取してきて、研究室でもずっとお花を扱ってるから。

 

普段不快な香りでいっぱいな世界で、ようやくいいかおりを見つけてテンション上がっちゃう気持ちはとてもわかる。

けどもさぁ、だからってそんな嗅ぎますか??w

相手人間ですよ、ためらいはないのかwww

 

有路の反応もエロい…。徐々にヒートアップしてくからな、このふたり。見てるこっちがドキドキしてまう…。

 

とまぁ、そもそもこの研究にも興味が湧いたし、信念のある有路に惹かれて研究に参加することになるんですよね、高階。

てか交換条件も含めて高階にメリットしかないの笑うw

一日を過ごした皮脂の匂いが…とか、有路の何日か洗ってない白衣が入ったロッカー勝手に開けようとしたりとか…もうただの変態じゃねーかと言いたくなるほど、取り返しがつかなくなっていく高階が面白すぎww

なんなら高階が、禁断症状みたいなの起こしているコマの「それって盗まれたってこと?」てセリフで「え?ついに高階、白衣盗ったの?」て思っちゃったからねw

 

 

3.研究室が優しい世界

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引用:君香シャーレ/鯛野ニッケ/KADOKAWA/あすかコミックスCL-DX

 この、有路に対するみんなの反応ね…。アイツ取っつきにくいから、つって遠巻きにするんじゃなくて、やったー近づいてきた嬉しーっ!てなってんの、ほんと優しい世界…。

仲良くしたかったんだよねぇ~~。本当はイイコで、でもちょっと壁作ってるから、程々の距離をおいておこう、みたいなのをそれぞれが多分思ってたんかなぁ~。

この人たちみんな好き~~~!!!

 

「にんげんのにおい」「もっとおなかのほうなのかな…」「なにを嗅がせるつもりなんだよ」というやりとりがすごい…可愛かった。笑った。

この方と話してて、いい匂いと感じる体臭は遺伝子配列が関係してて、身体が遺伝子レベルで求めているから、ととんでもない結論に行き着いて、つまりはそういう意味で高階が自分を求めている…?って気付いちゃった有路のお顔がまた殺人級にかわいいかった~~~!

一緒にお話ししてた男の子が赤面しちゃうくらいヤバいものでしたねw

 

そういえば有路も高階が寝ちゃった時に、髪のにおい幸せそうに嗅いでなかったか……?え?運命じゃん……。

 

有路が研究室の仲間たちと仲良くしてんのみて、奇行に及ぶ高階をフォローするなかまたち~~。キャッチボールでグローブの位置無視して力いっぱい投げるタイプの、マブなダチンコwwwww容赦のないお姉様方も大好きwww

 

有路は有路で嫉妬しとるし…。尊過ぎませんか…?

 

そもそもちょっと微妙なことになる前に、嫌がらせしてたヤツをやさしい有路が許しちゃって、そいつのことを思い遣っているのが気に入らんで、スねている高階のご機嫌取りをするために「好きなだけ嗅いでいいよ」と有路が色々許して、高階がやりすぎちゃったってのがまた…よい。

嗅覚が過敏すぎるせいで、まともに恋愛できなかった高階が、初めてできたいいにおいのする好きな人に暴走しちゃうの、…仕方ないよねぇ(*´ェ`*)

 

で、また暴走しないように、距離を保とうとしてるのに、嫌がらせ犯は仲良くなっててw見ていてとても高階哀れだったw

というか後ろからいきなり頭抱えられるの、ときめくのですけれど。

 

近づきたい有路と距離をとろうとする高階、萌える…。

お姉様方の考察も大変よいであります。

 

 

4.え…えっち……

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引用:君香シャーレ/鯛野ニッケ/KADOKAWA/あすかコミックスCL-DX


 

 直前まで「菌がいるー!」て二人で手を取り合って可愛らしく喜んでいたのに、急にこんな……。混乱するじゃないですか!!ありがとうございます!!!

 

近づきすぎたと高階が離れようとすると、有路が取り乱して、傷つけないように距離をとっていたことが逆に有路を傷つけていたと気付くんです。

そして、なぜ離れようとしていたのか手を握ったまま説明するんだけども、その説明で以前されたこと、感覚がよみがえって腰ぬかしちゃう有路。滅茶苦茶ここでエロスを感じたamiherでありました。

 

眼前の変態が認識できずに、嗅がれてる時むずむずしてた自分がへんたいみたいで…て泣きながら言うんおもろい。かわええ。

まぁ、本物の変態である高階は、有路の出したヤツを本人の目の前で嗅ぎながら一人で致すレベルであることを見せつけるんですけど。有路のドン引き顔いただきました!w

 

ですが!巻末のおまけでですねぇ、0時過ぎまで実験してたので高階が家まで送ってくれて「お茶くらい出せるけど」と家に招き入れつつ、冷蔵庫には梅干ししか入っていないという。

言葉じゃなくて、行動、身体で高階を求めてくる有路さんに大興奮の高階w

…意外にスケベな有路さん、サイコーじゃないすか???

 

研究室なかまとのパンツのくだりも、みんなノリがよくて大好きだぜーー!!

どれだけ深刻そうに見えても、最終的に面白いことにしかならなくて幸せになれる作品でした*゚。+(n´v`n)+。゚* 

 

最後に名言をひとつ。

 

「培養中の菌には触れるべからず」